スグ出来る! 簡単健康生活
ウォーキングダイエット
ウォーキングダイエット(1)
ライフプランに欠かせないもの。その第一が健康です。
人間の身体はいろんな要素が複雑にからみ合う、いわば一個の「小宇宙」。健康は、食品や運動、休息などから総合的に形成されますが、この連載では、ウォーキングをはじめとするかんたんな運動のヒントを提案します。
第1回はイントロダクション。「歩き」と「健康」についてお話しします
◆男女とも6割近くが軽い運動もしていない!?
あなたは何か健康に関する悩みがありますか。
とくに大きな病気はない人でも、最近メタボリックシンドローム(以下:メタボ)気味で生活習慣病が心配だとか、肩こり・腰痛などがひどくて困っている、という人は少なくないでしょう。こういった症状に特効薬はありません。食事や運動といった、毎日の生活の積み重ねが症状となって現れるのです。
では、実際の生活はどうでしょう。厚生労働省発表の「平成18年国民健康・栄養調査」では、「軽い運動・非常に軽い運動を全く行わない者(0分の者)の割合は男性約6割、女性約5割」。「運動に関する意識」は、男女とも6割近い人が「実行していないが、実行しようと考えている」か「実行していないし、実行しようとも考えていない」です。
もちろんきちんとした、質の高い運動ができればいうことはありません。ですが働き盛りの年代では、まとまった運動の時間は男女ともなかなか取れないのが現実。また、いきなりハードな運動を始めてはかえって身体の負担になるだけでしょう。
そこで、これから何か運動を始めたいという人に、おすすめしたいのがウォーキングです。
◆「最大酸素摂取量の50%」が最適
有効性と安全性を考えると中高年の健康づくりのためには、酸素を十分に取り入れながら疲労物質(乳酸)をためずに長時間続けられる「有酸素運動」が適しています。
有酸素運動は英語で「エアロビック・エクセサイズ=Aerobic exercise」。「エアロビクス」というと一時ブームになった早いリズムの運動を思い出すかもしれませんが、ウォーキングやジョギングなど、酸素を取り入れながら行う運動全般を意味します。
陸上選手は400mまで筋肉の爆発力を引き出す「無酸素運動」で走りますが、一般の人が健康づくりでするのには有酸素運動が有効。酸素呼吸で体内の糖質や脂肪が消費することで、身体の健康を促します。
主な効果は、
- 1)心肺機能を高める
- 2)「悪玉コレステロール」や中性脂肪を減らし血液の循環をよくする
- 3)血圧を低下させる
- 4)体脂肪を減少させる
- 5)糖尿病や骨粗鬆症を予防する
また、不安や抑うつ感をなくし、精神的にもよいとされています。適度な運動のもつ爽快感が心にも効くわけですね。
一般には「最大酸素摂取量の50%」程度の強度が健康づくりには最適。これは、かなり楽だと感じる運動です。
「50%の強度」の運動である「目標心拍数」は、自分の「安静時の心拍数」と「年齢」から以下の式で求められます。
安静時の心拍数+{(220-年齢)-安静時の心拍数}×0.5=目標心拍数
つまり、40歳で安静時の心拍数70の人なら
70 + {(220- 40 )- 70 }×0.5=125(拍/分)
運動を3~5分した直後に心拍数を測って比べてください。
なお、厚生労働省「健康づくりのための運動所要量」は、各年代の「1週間の合計運動時間」と「目標心拍数」を(図1)の通りとしています。
一日に適当な運動は、速歩き(分速約100m)や中速の自転車(時速約18km)で25分程度です。
では、速歩きを毎日25分すればいいのでしょうか。
もちろん何もしないのよりはいいですが、やはりいい歩き方をしたほうがより健康には効果的です。とくに身体の負担にならないような歩き方が必要になってきます。
◆テーマは「しっかりした体幹」をキープする歩き方
最近スポーツの世界では、「体幹」の重要性が強調されるようになりました。この連載でも、「しっかりした体幹」をキープする歩き方をおもなテーマにしていきます。
人によってはなじみのない言葉かもしれませんが、「体幹」とは人体のうち四肢を除いたいわゆる「胴体」のこと。身体を動かせば骨格や筋肉も動きます。ですから歩いているときに体幹が動いていないように見えても、実際には関係する部位を総動員した理想的な動きで「動かない=しっかりした体幹」に見せているわけです。
重要なのは、この「しっかりした体幹」を維持するための骨格・筋肉の運動。肩こり・腰痛も、この運動がうまくいかない、つまり「体幹の動きが甘い」ことで負担がかかることでが起こることが多いのです。
これからみなさんと、「しっかりした体幹の動き」で「しっかりした身体」をつくる歩き方を学んでいきましょう。
| 1週間の合計運動時間 | 目標心拍数* | |
|---|---|---|
| 20歳代 | 180分 | 130拍/分 |
| 30歳代 | 170分 | 125拍/分 |
| 40歳代 | 160分 | 120拍/分 |
| 50歳代 | 150分 | 115拍/分 |
| 60歳代 | 140分 | 110拍/分 |
- ※平成18年国民健康・栄養調査:http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/04/h0430-2a.html
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