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肩こり・腰痛を防ぐポイント
肩こり・腰痛を防ぐポイント(1)
日本人の「国民病」とさえいわれる肩こりと腰痛。ともに、性別、年齢に関らず悩む人が多く、しかも症状を訴える人は年々増え続けています。
肩こり・腰痛、どちらも原因はさまざま。けれども、ほとんどの人は何かの病気が原因でははなく、普段の生活に気をつけることで予防や改善ができるといわれています。
この連載では、肩こり・腰痛を予防・改善するための、生活上の注意点やかんたんなエクセサイズを学んでいきます。いずれもとくに準備はいらず、すぐ始められるものばかり。健康にとって大事なのは継続ですから、エクセサイズは手軽さが条件です
第1回は肩こり・腰痛を防ぐ「姿勢」、とくに立ち方について学んでいきましょう。
◆肩こり・腰痛の■8~9割は「鍛えればよくなる」
肩こり・腰痛に悩む日本人が多いことは、厚生労働省のデータからもいえます。平成16年国民生活基礎調査の調査では、「有訴者率=人口1000人あたりの自覚症状のある人数」は男性が「1位腰痛、2位肩こり」、女性が「1位肩こり、2位腰痛」で、順位こそ入れ替わっているものの1~2位を占めました。
なかでも女性の肩こりは深刻で、総数でも約12%の人が症状を訴え、45歳以上では各年代とも16%を超える人が通院しています。
原因はさまざまですが肩こり・腰痛とも、骨や関節が磨り減る・変形する、筋肉が硬直する、血行が悪くなる、末梢神経に障害が起こる、というものがほとんど。つまり身体のどこかに何かが起こることで症状が出ているのですが、内臓などに特別な治療が必要な人はむしろ少数で、1~2割程度といわれています。
つまり肩こり・腰痛は、普段の生活を改善し、身体を鍛えることで克服できるのです。
◆姿勢をよくしただけで何が変わるのか?
「姿勢を正しく」
小さいときからみなさんも、親や先生にうるさくいわれてきたのではないでしょうか。姿勢を注意されるのは「お行儀」のためと思っていたかもしれませんが、実はそれだけではありません。
みなさんは、姿勢をよくしただけで何が変わるのかとお思いでしょう。けれども、姿勢が健康に与える影響は意外なほど大きく、それどころか姿勢、つまり身体の使い方を変えるだけでスポーツ選手の成績も驚くほど向上します。
なお、我々ライフプラン・コミュニティは、子どもからシニアまで広くスポーツ選手の指導もしています。そのレポートは「活動報告」でお伝えしていきましょう。こちらの連載では、肩こり・腰痛予防・解消のための身体づくりを考えていきます。
さて、さまざま原因から起こる肩こり・腰痛。よくない姿勢が身体に余計な負担をかけることによる骨や血行、神経など障害が原因になることも少なくありません。
肩こりはデスクワークや仕事で頻繁にパソコンを使う人などに多いですが、長時間同じ姿勢でいることは骨、筋肉、血行、神経すべてに悪影響を与えます。これはたとえばイスの高さやパソコンの位置を変えるだけでずいぶん改善されます。また、時々血行をよくするエクセサイズをすればより効果的でしょう。
腰痛では、たとえば俗にいう「ハイヒール腰痛」。女性がスタイルよく見せるために履くハイヒールが原因で、重心が前がかりになったり、反対に姿勢をよく見せようと不自然に状態を反らせたりしたりで中心からずれ、腰に負担がかかりすぎることで腰痛になったものです。また、メタボリックシンドローム気味の男性などもお腹が出るのでどうしても状態を反らせることになり、体重も重いので腰痛の人は多いです。
◆あなたは「まっすぐ立っていない」?
では、第1回の今回は正しい立ち方、身体に負担を与えない立ち方を学んでください。
誰かアシスタントになってくれる人がいるとわかりやすいでしょう。もちろん、あなたもその人のアシスタントになってあげてください。
まず、アシスタントにイスに上がってもらって、その人があなたの肩に腕を乗せられるような位置に、あなたが「まっすぐ」、つまり「身体に負担がかからないと思う立ち方」で立ちます。そうしたらアシスタントに、あなたの肩に腕を乗せ、軽く体重をかけてもらいましょう。
そのとき感じる重さが、その立ち方の身体への負担の大きさです。もともと身体の立場から物理的にいえば、立って止まっている状態は負担が大きいもの。動いていた方が物理的な負担は少ないのです。身体が楽なように自然に立ったつもりの状態では、かえって負担が大きくなってしまうのです。
では次に、腹筋から腿に少し力を入れてへその辺りを引き気味にしてください。すると自然に下腹の辺りはちょっとだけ前に出て、あごは少し引き気味になるでしょう。ついでに手も逆手に。ちょうど空手や格闘技の選手が、対戦相手に向かい合ったような姿勢になるはずです。
そうすると、アシスタントが腕を置いた肩の辺りが、ずいぶん楽になるのではないでしょうか。実はその姿勢こそが「まっすぐ」。つまり「身体に負担の少ない姿勢」なのです。肩に感じる重さが少ないように腰にも負担がかかりませんから、いつもこの姿勢でいれば腰痛はずいぶん軽減されるはずです。
しかもこの姿勢をキープするには、必要な部位に力を入れなければなりません。一日を通してだとより多くのエネルギーが消費されるとともに、必要な筋肉もつきます。当然、ダイエット効果も大きいわけですね。
- 岡田智一(おかだともかず)
- 1977年生、岡山県出身。2001年に、あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格を取得後、特殊法人国立競技場(現・日本スポーツ振興センター)スポーツクラブ(GOLD'S GYM)でトレーナー兼スタジオインストラクターとして、アスリートからスポーツ愛好家、高齢者まで、さまざまな人々のトレーニングやコンディショニングを指導している。ほかに、日本山岳耐久レース、日本大学スキー部、鹿島建設アメリカンフットボール部、「ストレッチ教室」などでも指導。
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